タタ自動車が「ナノ」の新工場建設を断念。
イ ンドのタタ自動車が西ベンガル州シングールで進めていた
低価格車「ナノ」の生産工場建設が、地元農民らの反対で
中断していた問題でタタ自動車は工場建設を 断念、
同地から撤退を始めた。当初計画通り、10月中の出荷に
間に合わせるという。地元メディアが24日、一斉に伝えた。
インドのニュースチャンネルCNNーIBN(電子版)によると、
西ベンガル州政府筋もタタ自動車が同州でのプロジェクトを
断念したことを認めた。
10日前から、別の場所に資材などが移送されている。
タタ自動車側も近く移転を発表する見通しだ。
ナノの新工場の場所は明らかにされていないが、関係筋は
インド北部のウッタラカンド州には同社の商用車の工場があり、
10月半ばには同工場から最初のナノ1000台が出荷される
だろうとしている。ただ、確定はしていない。
シングールでの工場の建設をめぐっては、土地の返還を求める
農民らが座り込みを続け、州政府との協議で土地の返還や補償額の
拡大などで合意したが、すでに9割近く工場が完成していたタタ自動車側は、
土地の返還には応じられないとして、建設を中断していた。
ナノは4人乗りで、車体も排気量も日本の軽自動車と同程度だが、
価格は1台10万ルピー(約23万円)と半額近くにすることで、
インド国内でのシェア獲得を目指している。
本当に生産は大丈夫ナノ?
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